目標は具体的であるべき | COSMIC-TRY 2

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小室 雅成 OFFICIAL BLOG

トレーニングに於いて目標は大事なのは言うまでもありませんが

「〇〇レースで優勝する」とか「まずはJ-Proツアー1勝」とか

そういったことももちろん大事なのですが、もっと大事なのは

そのためには自分の身体的機能の中で、

何の機能をどの程度まで伸ばすことが出来るか?

ということをより具体化しなければならない事だと思っています。


日々のトレーニングの中で何を意識していなければならないのか?

20年前は心拍数を頼りにテストを行い

自分自身にとって効果的であろう数値を導き出し

心拍計に表示されるその数字と睨めっこしながら

肉体的・精神的辛さと向き合っていたものです。


ここ7~8年はワット計の登場により、

ペダルにかかる出力(ワット)というより具体的で

客観的な数値を知ることが出来るようになったので

心拍数よりもさらに追いかけるべき数値が分かりやすくなりました。


「追いかけるべき」とは、つまりトップ選手の出す出力の事で

例えばこんな具合ですね。



ある選手のブログに書かれているパワーウェイトレシオは

とあるヒルクライムレースに於いて優勝した時の数値が5.9w/kg

この時の体重は58.7kgとあるので、5.9×58.7=346.33wが

このレースでこの選手が出し続けた平均出力になるわけで

もし同じ体重の選手なら、少なくともこの数値を出し続けることが出来なければ

彼に勝つことは出来ないということになります。


現在体重が63kgの私がこの選手にヒルクライムで勝とうとするならば

371.7wを出し続けなければならない計算になるので

現段階ではそれは遠い話。


しかし、この情報が体重を落とすモチベーションに繋がり

自分のFTPの上昇見込みと体重の落とし具合によっては

不可能な数値ではないことも分かってくる。


もちろんロードレースはヒルクライムとは違い

他にもたくさんの要素が絡んでくるので数値だけがすべてではないのは

言うまでもありませんが、ヒルクライムやタイムトライアルといった競技で勝つには

先の数値を上回ることが出来なければ勝てる可能性は低くなるわけです。



・・・と、まあこんな具合で選手の出力に関する情報が溢れている昨今

ワット計があるとすぐに目標とすべき数値を知ることが出来るので

対戦相手がそこに居なくても、概ねその選手との差を測ることが出来ることは

非常にありがたいことですね!


ちなみにカンチェラーラやウィギンスといった化け物の数値も

探せば見つかると思うので、皆様チャレンジしてみてはいかがですかな?( ´艸`)



そうそう、御存じの方も多いと思いますが

今はこんなに素晴らしいサイトがあるのも非常に助かりますね!


じてトレ


先日サイトを運営する高嶋様とお会いして

いろいろとお話しさせていただきましたが

とても実直で一生懸命な方でした。


海外からのトレーニングの最新情報に常に目を光らせていらっしゃるので

とても頼りになるサイトです。


2冊あるトレーニングバイブルも、翻訳にものすごいエネルギーを注がれていて

頭が下がる思いでした。


オススメです!!



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